なんでこんなことまじめに書いてんだ、俺。

 オタキングこと、岡田斗司夫の「google:オタクは死んだ」発言は、我々オタクにとって結構な衝撃だったようで、先の発言から一週間ぐらい、更新されるオタ関係のブログは、この発言の解釈についてでありました。
 この発言だけみんな取り上げて好き勝手書いているので、前後の文脈がわからず、適当な解釈をするしかないんだけど、ここで問題になるのがオタクの定義です。たぶん私よりも上の年代にとってオタクって知的な(あくまで自意識として)特権階級だったわけだが、いま萌え萌えしているオタク連中とは明らかに違うんでしょう。つまり作品の世界観に浸かって、自らは創作(二次創作は議論の余地あり、ここでは一次創作)を行わず萌え〜って人たちだ。ちなみに、前者の「おたく」を「オタク」、後者を「ヲタク」と表記して、区別する方法がある。左翼とサヨクみたいな関係だと思ってもらっていいでしょう。この表記法を採用し、私の解釈を述べると、オタキングは、「オタキングが属する世代が中心である「オタク」が、若い世代を中心とする「ヲタク」に取り込まれている、少なくとも世間では同一視されていて、何か嫌。」みたいなことを言ってるんだと思うんだけど、どう思う?
 なんでこんな少し賞味期限が切れかかったトピックをあげたかというと、さっきはてなキーワードで「正規分布」って調べたら、正規分布を使った最新日記に、オタ関係のブログが多かったからです。
 ためしに覗いてみたブログによると、「オタクの死」というのは、昨今のオタ文化のポピュラー化などによって、オタクが平均値、つまり一般人と判定される領域に取り込まれてしまっているという解釈をする人がいました。要するに人間の特性というものを指標化し、それが正規分布に従った場合、オタクと判定される領域が小さくなった、つまり、より一般的でない特性を持っていないとオタクと判定されない、と言いたいみたいなんですが、これの仮説検定行った場合、オタクは片側に分布しているのか、両側に分布しているのかをきちんと説明してないので、むさ苦しい議論の余地があると思われます。両側検定だった場合、とりあえず一般的でない人間を「オタク」と呼ぶとするならば、指標は「一般人度指数」みたいなやつだが、片側検定を前提とした場合、「オタク度指数」みたいのを作って、ある値より高いやつを「オタク」と呼ぶのだと考えられる。
 たぶん片側検定のことを指しているんだと思うのだけど、ここで戻りたいのが、オタクの定義。ここでの「オタク」は、「オタク」、「ヲタク」と分類可能な「オタク」なのか、それともそれらをまとめたものなのか、どっちなのだろうかというのが、オタク界にとってのHotなIssueなんですよ。
 分類可能な「オタク」だった場合、オタキングは、若い世代を馬鹿にしていると考えられるし、後者だった場合、オタクの普遍化をいっているのだが、それが、オタクの一般人化なのかそれとも一般人のオタク化なのかについての考察が必要になってくるわけですよ。書いてて途中から疲れたから、今日のブログを無理やりまとめると、

  • 人間の特性を正規分布に当てはめるってどうよ?何の指標をパラメータとして扱うべきなんだろう。
  • オタクオタクって取り上げられる昨今、でもオタク自身ですらオタクってどんな人間のことだか分かってないんじゃどうしようもないよね。
  • オタキングってまだ影響力持ってたんだ

です。