全てのしょこたんになり損なった人間に捧ぐ

うまく時流に乗れば、少しずれてても世間から支持されることは、あまたの歴史およびしょこたんが証明してくれている。てことは、今後の新しいトレンドをいち早くキャッチできれば人生一発逆転も可能だ。だが、ここで注意したいのはトレンドをキャッチするのと、時流に乗るのは違うということだ。トレンドはキャッチできても、時流に乗れるかどうかは、その個人の才覚と、運の問題だ。運が絡むからといって、才覚を磨くことを怠ってはいけないし、才覚のみでは時流には乗れない。よって時流に乗っている人間とは、最低限度の才覚と、運を持ち合わせた人間ということになる。そんなことマキャベリが言ってた。

個人iの能力をA_{i}、努力しだいで磨ける才覚、いわゆる確定項V_{i}と、運による能力の増減、いわゆる確率項u_{i}の和であるとすると、
A_{i}=V_{i}+u_{i}
のように書ける。
個人iが時流に乗る。つまり能力が最大限発揮され、他を圧倒しているとき、A_{j}^{*}を個人i以外の個人jがとりうる最大の能力値とすると、
A_{i}>A_{j}^{*}
V_{i}+u_{i}> V_{j}^{*}+u_{j}^{*}
のように表現できる。
u_{i},u_{j}^{*}がガンベル分布に従うとき、個人iが時流に乗る確率P_{i}は、

P_{i}=prob\{ A_{i}>A_{j}^{*}\}
= prob\{V_{i}+u_{i}> V_{j}^{*}+u_{j}^{*}\}
={e^{V_{i}}/{\sum e^{V}}
ここで、e^{V}において、V\forall個人の確定項、つまり\sum e^{V}は全ての個人のe^{V}の総和。

V_{i}が高いほうが、時流に乗る確率が高いことから、日々の精進は怠らないほうがいいって話。